設立趣意

頼りがいのある司法を築く日弁連の会

設立趣意書

(2019年6月14日)

頼りがいのある司法を築くため、個々の弁護士の経済基盤を強化し、中・小規模弁護士会を含めた弁護士会の活動基盤を確立します

各地での意見交換で、刑事弁護、後見・福祉・高齢者支援、災害復興支援、女性、子どもや外国人の権利その他多方面にわたる弁護士の活動が、地域社会を支えている実情が改めて確認されました。弁護士会は、この実績に自信を持ち広く社会に発信すべきです。

他方で、過疎・偏在対策や中・小規模弁護士会の状況、法テラス等の報酬の課題、他士業等による非弁活動の市民への悪影響、法曹志願者の減少等を危惧する意見がありました。また、人口減少、大規模災害への不安や、ビッグデータやキャッシュレス化、自動運転(AI)等の社会の激変に対して、どう対処すべきかを問う声も聞かれました。更に、立憲主義に基づく民主主義が世界的に危機に瀕している昨今、人権活動に対する大量懲戒請求等、社会から寛容さが失われ、弁護士活動が委縮するという危機感もありました。

このような時代に、弁護士・弁護士会が、立憲主義を堅持し、独立・自治のもと、「人々の命と暮らしを大切に考える(=基本的人権の擁護)」、「社会に正義の筋を通す(=社会正義の実現)」という「使命」を果たすべく、人々に身近で「頼りがいのある司法」を築くことが必要です。そして、「頼りがいのある司法」は、十分な力を備え持続可能でなくてはならず、そのためには、(ア) 個々の弁護士の業務の経済基盤を強化し、(イ) 中・小規模弁護士会を含む各地の弁護士会の活動基盤を整備・確立して、身近で「頼りがいのある司法」を築かねばなりません。

 この考えを全国に展開するため、2019 年6 月14 日、「頼りがいのある司法を築く日弁連の会」を立ち上げました。何卒ご賛同のほどよろしくお願いいたします。